本コラムでは、ドッグフードの基礎知識についてご紹介いたします。
ドッグフードの種類
ドライフード
ドッグフードの定番といえば、このドライフード。栄養バランスを考えて動物性・植物性の原材料を配合し、乾燥させて作られています。
ウェットフード
缶詰やパウチに入った、水分含有量の多いフードです。しっとりとした食感と豊かな香りが特徴です。
セミドライフード/セミモイストフード
ドライフードの扱いやすさと、ウェットフードの柔らかさを併せ持つ、中間的なタイプのフードです。「半生タイプ」とも呼ばれます。
体格別ドッグフードの選び方
大型犬(ゴールデンレトリバー、シベリアンハスキーなど)
体が大きい大型犬は、実はデリケートな一面も。特に消化器官への負担を考慮することが大切です。
中型犬(柴犬、コーギーなど)
運動量が多く、活発な中型犬。そのエネルギーをしっかりサポートできるフードが理想です。
小型犬(マルチーズ、ダックスフンドなど)
体が小さく、顎や口も小さい小型犬には、食べやすさへの配慮が重要です。
年齢別ドッグフードの選び方
・子犬用フードの選び方
子犬には、犬種によって適切な期間、子犬用のドッグフードを与えましょう。小型犬は生後10ヶ月頃、中型犬は1歳頃、大型犬は1歳半頃までが目安です。
子犬期は骨格や内臓が大きく成長する時期なので、栄養不足は成長の遅れや病気の原因になることがあります。
高タンパク、高脂肪、高カルシウムで、子犬が食べやすい小粒タイプのフードを選び、十分な栄養を摂らせてあげましょう。
・成犬用フードの選び方
成犬用フードは、犬種によって与える期間が異なります。小型犬なら10ヶ月頃から10歳頃まで、中型犬なら1歳頃から10歳頃まで、大型犬なら1歳半頃から7歳頃までが目安です。
成犬期は、病気になりにくい健康な体を作るために、適切な栄養をバランス良く摂ることが重要です。
体型維持に必要なアミノ酸や、足腰の健康をサポートするグルコサミンなど、犬種やライフスタイルに合わせて、必要な成分が含まれたフードを選びましょう。
・老犬用フードの選び方
老犬用フードは、小型犬・中型犬なら10歳頃から、大型犬なら7歳頃からを目安に切り替えましょう。
老犬になると、筋力や消化能力が低下するため、より一層愛犬の健康状態に合わせたフード選びが重要になります。
噛む力が弱まってきたらソフトタイプやウェットタイプ、肥満気味なら高タンパク低脂肪タイプ、足腰が弱ってきたら筋力維持をサポートするタイプなど、愛犬の状態に合わせて選びましょう。
また、食べる量が少なくなることも考慮し、少量でも栄養をしっかり摂れるフードを選ぶのがポイントです。迷った場合は、獣医さんに相談するのがおすすめです。
ドッグフードをあげる時の注意点
・適切な食事回数や量を心がける
ドッグフードの食事回数と量は、犬の年齢によって異なります。成長段階に合わせて、必要な栄養とエネルギーをきちんと摂れるように、フードを数回に分けて与えましょう。
・子犬:1日4~5回
・成犬:1日1~2回
・老犬:1日3~4回
・愛犬の様子を見ながら、食事回数や量を調整してあげてください。
・おやつをあげるならフードの量を減らす
しつけのご褒美やコミュニケーションとしておやつを与えるのは良いことですが、与えすぎは肥満の原因になります。
おやつを与える場合は、その分ドッグフードの量を減らして、カロリーと栄養バランスを調整しましょう。
ドッグフードとおやつの割合は、9:1を目安にすると良いでしょう。
・フードの切り替えは慎重に行う
ドッグフードを急に変えると、食いつきが悪くなったり、消化不良を起こしたりすることがあります。
切り替えは、1週間ほどかけて少しずつ新しいフードの割合を増やしていくのがおすすめです。
老犬の場合は、さらにゆっくりと時間をかけると良いでしょう。もし食いつきが悪い場合は、無理に変えずに様子を見ましょう。